【腸と根っこは同じ?鍼灸師が考える食養生】

この考え方が身についたら
いろいろな健康法に惑わされず
自分にぴったりのブレない食生活を送れる!

…かもしれない(笑)

植物は動物の中に入っている?

私のここ最近の興味&研究は
植物のパーツ(葉っぱとか根っこetc…)が
人体のどこにいったのか?ということに
もっぱらフォーカスしています。

まず目がいくのが「腸」。
…ん?なんでかって?
それはぼくが腸が大好きだから(笑)

それは冗談で実は私の腸との付き合いは長く
それは確実に愛する妻との付き合い(約20年)
鍼灸師歴(約20年)よりも長いくらいです(笑)

私が腸に興味を持ったのが小学二年生の時。
遠足に行くときに必ずお腹を痛くする友達がいて
迎えに行っても絶対に出てきません。

なぜなら彼のお腹は遠足前日シンドローム。

お母さんはどうしちゃったのかしら?
と心配顔ですが、彼はなんともないんです。
なぜわかるかというとぼくは
彼の腹痛のカラクリを知っているから。

彼の腹痛は決まってお母さんが
じゃあ今日はお休みしましょうかね…
と言って休むのが決ましばらくすると治ります。

いつも遠足の数日後に「大丈夫だったの?」と聞くと、
決まって彼は「あんなのすぐに治るし遠足行く前だけだから」
と言ってました。

はじめは私も心配してましたが、
3回目くらいからはもう遠足前のてるてる坊主のように
またか…って感じでしたね(笑)

そんな彼の腹痛を見ていて、ある日ふと
「彼のお腹いた、これってなんで起こるんだろう?」
と疑問に思いました。

私の学びの原点は自分の
「なぜ?」「なに?」を探求することに尽きます。
小学2年生の神野少年には友人の腹痛が
強烈に「なぜ?」を引き起こしたわけです。

そこで自分なりに本を読んで見た結果、
ストレスというものが痛さを生み出すらしい。

消化器にその原因はある様で、
しかも「胃」ではなく「腸」にあるようです。
それ以来、自分なりの腸の研究が始まりました。

…そんなこんなで鍼灸師になる前から
腸に対する独自の研鑽(笑)を積んだ結果、
こんな結論に達しました。

【腸は体内に入った根っこ】

おそらくほとんどの人が「は?」と思うはずです。
そりゃそうです。だって誰も言ってないですから(笑)

でもぼくの中ではこれは確信です。
理由は以下の通り。

【根っこと腸の意外な共通点】

①栄養を吸収している

これはわかりやすいですね。いわゆる吸収というやつです。
根っこは土の中から腸は消化物から栄養を吸収しています。

腸は腸絨毛(ちょうじゅうもう)という構造で
根っこは尖毛(せんもう)構造で栄養を吸収しています。

腸絨毛も尖毛も目的は一緒で
お互い本体から飛び出している部分を作って
リアス式海岸的な形をとることによって
意図的に表面積を増やし、吸収できる量を増やしています。

②大量の微生物を保有している

知っての通り腸には微生物(細菌)がたくさんいます。
少なく見積もったとしても
小腸には胃の10,000倍、大腸には100億倍います。

意外ですが植物は根っこの周りに
たくさんの微生物を保有していて
土の中に「根圏」というコロニーを作っています。

③微生物の力を借りて栄養を作っている

人間の大腸は腸内の細菌に
食べ物を分解させるだけではなく
酢酸や酪酸などの細胞やミトコンドリアの
活動に必要な栄養を作らせています。

根っこは根圏の細菌たちのうち生産系の微生物に
自分では合成できない類の栄養素を分解・合成させて
栄養として摂取しています。

…などなど、偶然とは思えないほどの構造上、
機能上の一致が腸と根っこには見られるわけです。

ちょっと長くなったので、今日はここまで。
次回〜皇帝の鍼・カラダ編 vol.5 理想的な体内土の作り方?②〜
をお楽しみに!

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