〜この時期だから知っておきたい季節の話 vol.5〜

カラダとアタマの年末年始⁉︎

こんにちは。中国鍼灸・鍼屋神野/JOHCLの神野です。
改めて2017年はありがとうございました。

来年も陰陽五行のエッセンスを
あなたにお届けできるよう
気合いを入れていきますので
引き続きお楽しみに^^

【気付いたら年明けてた】

さて、
あなたは年末年始どう過ごしますか?
今年のカレンダーは土日にまったく
かぶる事ない短いお休みでしたね。

そんな感じで瞬く間に過ぎた年末年始。
気づいたらもう1月半ば。

「全然年始な感じしな〜い!」

という声があちらこちらから
聞こえてきます。

あなたもそうじゃないですか???

この情け容赦ない時間の進み方、
どちらかというと年末と言われた方が
しっくり来ませんか?

施術でも年明けのカラダは疲れきっていて
まさに1年の疲れを溜め込んだ
状態な事がほとんどです。

鋭いあなたはピンときたと思います。
あなたは年明けと思っていますが
実は今、年末なんです。

あなたの直感はまちがってませんよ、
安心してくださいね(笑)

なんでそう言えるかというと
実はカラダの年末年始と
アタマの年末年始がちがうからなんです。

【カラダの年末・アタマの年末】

旧暦のお正月は春節といいますよね。

春節というと中華圏のお正月で
爆竹バンバン鳴らしたり
中国の人たちがバンバン旅行したり
というイメージがあると思います。

なぜそんな事をするかと言うと
お正月でめでたいからです。

私たち日本人もお正月にはおせち食べたり
初詣したり書き初めしたり…
まあ、なんか色々しますよね。

理由は新しい年を迎えるために
景気よくなんかします。

それとおんなじです。

中国にはおせちに相当するものとしては
餃子(水餃子)や圓湯(ユエンタン)があります。

お正月には北の方では家族で餃子を包み
南や西の方では圓湯(ユエンタン)といって

アンコの入った白玉のスープ?汁粉?
(水餃子の白玉版みたいなの)を
みんなで食べて新年を祝います。

この新年は現在日本で使われている
西暦(新暦)とは違い、旧暦と言われる暦(こよみ)です。

【日本も、もともとは暦は陰暦だった】

旧といっても1つ前とか古いとか言う意味だけではなく、
昔からの暦といった方が適切で、
明治6年(1873年)から西洋の暦である
新暦(グレゴレウス歴)を採用するまで
日本もこの暦を使っていました
(丑三つ参りや時蕎麦とかが名残)。

そしてこの旧暦、別名を陰暦ともいい
今でも日本人に親しまれています。

その代表格が二十四節気。
大寒とか夏至とか冬至とかのアレで
1年を24つに分けそれを節といいます。

ちなみに72候と言うのもあり
1節を5〜6日の3つの候に分けたものです。

これも面白いけど
話すと長くなるのでまたの機会に。
興味のある人は自分で調べてみてください^^

またまた話しが脱線しかけましたね、
話を元に戻しましょう。

【陰暦のホントのお姿】

この旧暦、別名を陰暦とも言い、
またその別名を農暦とも言います。

農暦の意味はそのままで
農業するときに使う暦という事です。

農業で使うということは自然、特に大地の
移り変わりや様子を表しているものと言えます。

農業は大地の気を読む事がまず第一に
大切な事なのは疑うべくもありません。

陰陽でいうと大地は陰に分類するので
農暦は陰である地の動きを表す暦であるといえますよね。

それをふまえカラダの観点で
陰暦を見てみましょう。

カラダの状態は
・自然の影響をモロに受ける
・カラダは陰に属す

のでカラダは陰暦で動いていて
陰暦はカラダの流れを表している暦
だと見てほぼ間違いなさそうです。

そしてその観点で見ると
なぜ今が年末かが分かります。

【本当の年明けはどこに⁉︎】

現在、私たちが知る新年は1月1日。
これはアタマの新年と言えそうです。

今年は旧暦でいう年明けである春節は
2月16日。

今日は12月31日なので年明けの50日前くらい。
私たちの実生活でいうと勤労感謝の日あたりでしょうか。

今、あなたのカラダは晩秋。
京都で言えば紅葉も終わって表向きはオフシーズン
裏側は年末の観光シーズンに向けて大わらわ状態なんです。

先生が走るほど忙しいのではなく
カラダの中であなた自身が忙しくせわしなく
走っているのが「師走」の本当の意味です。

だから社会的に決められたアタマの新年と
あなたの本来のリズムであるカラダの新年が
ズレてしまっているんです。

施術の面からいっても
年始〜1月末までは体調崩したり
風邪を引いたりする人が
極端に多くなる時期です。

【ただ素直に、カラダの声を聞くのが大事】

あなたも今しんどくありませんか?
もし調子悪くても「年明けたのにおかしいな…」
と自分を責めないでください。

あなたはなーんも悪くありません。

なぜなら今、カラダは年末で
新しい年を迎えるために
1年間溜め込んだ疲れの帳尻を
合わしているだけだからです。

だから安心してください。

むしろこの時期は
カラダが何を伝えようとしているかに
静かに耳を傾ける方が大切です。

耳を傾けていると自然に年があけて
寒い中にも春の暖かさを感じる
日差しが差し込んでくるはず。

しんどい時はただただ
カラダの声に正直になりましょう!

〜この時期だから知っておきたい季節の話vol.5〜
〜カラダとアタマの年末年始〜

〜ここまで〜