★知ってるだけで効果が歴然!ハリとコリ、意識して鍼してる?★

ハリとコリ。
同じようで同じでない。
ちがうようでちがうくない。

陰陽で見てみると
両者のちがいが浮き上がります。

【ハリ(張り)とコリ(凝り)のちがい】

①ハリ
陰と陽でいうとハリは陽。

陰陽学では陽の定義は
・見えない
・形がない
・重さがない

陽の動きは
・拡散性
・遊走性
・膨張性

なので広範囲にわたる事の多い
ハリは陽になります。

性質が陽なら、その原因も陽が多いのは当たり前。
陽因が陽症を引き起こすのは当然です。

人体の中の陽といえば七情などの感情なので
主にハリはストレスによって起こりやす
いと陰陽の理屈の上でいえます。

②コリ
陰と陽でいうとコリは陰。

陰陽学では陰の定義は
・見える
・形がある
・重さがある

陰の動きは
・収縮性
・固着性
・凝集性

なので通常一ヶ所が硬くなる
コリは陰と言えます。

このように
身体のつらさの原因としては同じですが
質としてはまったくの反対の性質を持っています。

【ハリとコリの性質別対戦略】

性質がちがうので
自ずととるべき方法も違って来ます。

陽性のハリは
体の表面・経絡でいうと陽経に起こることが多く
それに対しては主に流す(瀉法)ことを考えます。

表層で形がないのでメンタル的な影響を
受けやすくまた施術の反応もすぐに出ます。

それに対して

陰性のコリは
体の中側・陰経に位置する事が多く
それに対しては主に緩める(補法)ことを考えます。

内側でかつ形がすでにできているので
施術の反応は出にくく、時間がかかります。

体を診る際は以上の事を
念頭に置いて施術する必要があります。

【まとめ】

もしあなたが質の高い施術をしようと
思うのであれば

・凝っているのか?
・張っているのか?

まずこの2つを詳しく鑑別し
それに対する適切な方法をとる必要があります。

次の施術から意識してみてみてください。

何か今まで見えていなかった
新しい発見がありますよ!